源氏 物語 北山 の 垣間見 現代 語 訳。 源氏物語「若紫・北山の垣間見・若紫との出会い(尼君、髪をかきなでつつ〜)」の現代語訳と解説 / 古文 by 走るメロス

『源氏物語』の現代語訳:若紫13

源氏 物語 北山 の 垣間見 現代 語 訳

尼君は、(若紫の)髪をかきなでながら、「髪をとくことを嫌がりなさるけれど、きれいなお髪ですね。 いとはかなうものし給ふこそ、あはれに後ろめたけれ。 たいそう頼りなくていらっしゃるのが、(今後のことを考えると)かわいそうで心配です。 かばかりになれば、いとかからぬ人もあるものを。 このくらい(の年齢)になると、それほど(幼げ)ではない人もあるのに。 故姫君は、十ばかりにて殿に 後 おく れ給ひ しほど、いみじうものは思ひ知り給へりしぞかし。 亡くなった(あなたの母である)姫君は、十歳ぐらいで(父の)殿に先立たれなさったころ、たいそう物事をわきまえていらっしゃたのですよ。 ただ今おのれ見捨て 奉 たてまつ らば、いかで世におはせむとすらむ。 」とて、 たった今私が(あなたを残して先立ち)お見捨て申し上げたならば、(あなたは今後を)どのようにしてこの世に生きていらっしゃろうとするのでしょう。 」と言って、 いみじく泣くを見給ふも、すずろに悲し。 ひどく泣くのを(光源氏が)御覧になるのにつけても、なんとなく悲しい。 幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏し目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。 (若紫は)子ども心にも、やはりじっと(尼君を)見つめて、ふしめになってうつむいているところに、垂れかかっている髪は、つやつやと美しく見える。 生ひ立たむ ありかも知らぬ 若草を 後 おく らす 露 つゆ ぞ 消えむ空なき これから成長していく先もわからない若草(のような子)を、後に残してしまう露(のようにはかない命の私)は、消えようにも消えゆく空がありません。 またゐたる大人、「げに。 」とうち泣きて、 (と尼君が詠むと、)もう1人いた年配の女房が、「ほんとに。 」と泣いて、 初草の 生ひゆく末も 知らぬ間に いかでか露の 消えむとすらむ 芽吹き始めたばかりの初草(のような姫君)が成長してゆく将来も知らないうちに、どうして露(のように尼君)は消えようとしているのでしょうか。 と聞こゆるほどに、 僧 そう 都 ず あなたより来て、 と申し上げているところに、僧都があちらから来て、 「こなたはあらはにや 侍 はべ らむ。 「こちらは(外から)丸見えではありませんか。 今日しも端におはしましけるかな。 今日に限って端においでになったことですね。 この 上 かみ の 聖 ひじり の方に、源氏の中将の、 瘧 わらわ 病 やみ まじなひにものし給ひけるを、ただ今なむ聞きつけ侍る。 この上の聖(=高徳な僧)の所に、源氏の中将が、おこりの病のまじないにいらっしゃったことを、たった今聞きつけました。 いみじう忍び給ひければ、知り侍らで、 たいそう人目を忍んでいらっしゃったので、(私も)知りませんで、 ここに侍りながら、御とぶらひにもまうでざりける。 」とのたまへば、 ここにおりながら、お見舞いにも参りませんでした。 」とおっしゃると、 「あないみじや。 いとあやしきさまを人や見つらむ。 」とて 簾 すだれ 下 お ろしつ。 「まあ大変なことだわ。 たいそう見苦しい様子を、だれか見てしまったでしょうか。 」と(尼君は)言って簾を下してしまった。 「この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はむや。 (僧都は)「世間で評判になっていらっしゃる光源氏を、このような機会に見申し上げなさいませんか。 世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の 愁 うれ へ忘れ、 齢 よわい 伸 の ぶる人の御ありさまなり。 世を捨てた法師の気持ちにも、たいそう世の中のつらいことを忘れ、寿命が延びるような方のご様子である。 いで御 消 しょう 息 そこ 聞こえむ。 」とて立つ音すれば、帰り給ひぬ。 さあご挨拶を申し上げましょう。 」と言って立つ音がするので、(光源氏は)お帰りになった。

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源氏物語『若紫/北山の垣間見』現代語訳(1)(2)

源氏 物語 北山 の 垣間見 現代 語 訳

まず、主語の変化をたどることをことを目的とした「 1 本文分析」(接続助詞「を」「に」「ば」「逆接」に注目して、文章を加工したもの)を挙げます。 pdf版の方が、接続助詞がゴシックになっていて見やすいと思います。 なお、この本文分析については、教育出版「精選古典B」の中古~中世の掲載作品すべてについて、指導書に掲載してあります(一太郎・ワードのファイルにもしてあります)ので、どうぞご採用をよろしくお願いいたします(笑)。 次に、「授業LIVE」の形にしようかと思っていたのですが、どうしてもやる気をおきず、授業のために用意した発問と板書用のメモにちょっと手を入れた「 2 発問例」「 3 板書例」を掲載しました。 桐壺冒頭をこの教材の前に扱っているため、第一時では、ここまでのあらすじを説明した上で、第一・第二段落を音読して大ざっぱに場面を掴ませ、教科書掲載の「源氏物語絵色紙帖」の挿図などを使いながら、登場人物を確認し、残り時間で垣間見について解説してあります。 ここに挙げた指導例は、それを受けた二時間目のもので、第一・第二段落の具体的な読解作業の様子を示しています。 「 2 発問例」「 3 板書例」とともに、見学して下さった先生のメモ(「 4 見学メモ」)を見ていただくと、授業の雰囲気が伝わるではないかと思います。 なお、「 3 板書例」と「 4 見学メモ」の内容には、多少の違いがありますが、実際の授業は「 4 見学メモ」に再現されているので、生徒たちの様子をみながら変更したということです。 読みにくい画面だとは思いますが、ご参考にしていただけると幸甚です。 童べと腹立ち給へるか。 」 とて、尼君の見上げたる〔顔〕に、( S )少しおぼえたるところあれば、 子なめりと( S )見給ふ。 伏籠の内に籠めたりつるものを。 」 とて、いと口惜しと思へり。 ( S )いづ方へかまかりぬる。 いとをかしう、やうやうなりつるものを。 烏などもこそ見つくれ。 」 とて立ちて行く。 言ふ効なうものし給ふかな。 おのが、かく、今日明日におぼゆる命をば、( S )何とも思したらで、雀慕ひ給ふほどよ。 『罪得ることぞ。 』と、常に聞こゆるを、 心憂く。 」 とて、「こちや。 」と言へば、 ( S )つい居たり。 いとはかなうものし給ふこそ、あはれに後ろめたけれ。 かばかりになれば、 いとかからぬ人もあるものを。 故姫君は、十ばかりにて殿に後れ給ひしほど、いみじうものは思ひ知り給へりしぞかし。 ただ今、おのれ見捨て奉らば、 ( S )いかで世におはせむとすらむ。 」 とて、いみじく泣くを( S )見給ふも、すずろに悲し。 」とうち泣きて、 初草の生ひ行く末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ と聞こゆるほどに、僧都、あなたより来て、 「こなたは、あらはにや侍らむ。 今日しも、端におはしましけるかな。 この上の聖の方に、源氏の中将の、瘧病まじなひにものし給ひけるを、 ( S )ただ今なむ聞きつけ侍る。 ( S )いみじう忍び給ひければ、 ( S )知り侍らで、ここに侍りながら、御訪ひにもまうでざりける。 」 とのたまへば、 ( S )「あないみじや。 いとあやしきさまを、人や見つらむ。 」 とて、簾下ろしつ。 ㉒( S )「この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はむや。 世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の憂へ忘れ、齢延ぶる人の御ありさまなり。 いで、御消息聞こえむ。 」 とて立つ音すれば、 ( S )帰り給ひぬ。 ㉓( S )あはれなる人を見つるかな、 かかれば、 この好き者どもは、かかる歩きをのみして、よく、さるまじき人をも見つくるなりけり、 たまさかに立ち出づるだに、かく思ひのほかなることを見るよと、をかしう思す。 ㉔さても、いとうつくしかりつる児かな、 何人ならむ、 かの人の御代はりに、明け暮れの慰めにも見ばやと思ふ心、深うつきぬ。 11 尼君たちから源氏の姿は見えるか、見えないか。 一文節で抜き出しなさい。 ここは垣間見していることを前提に、「花を差し上げるのが見える」 くらいの訳が自然。 20 (五文目を訳した後)源氏は尼を見たことがなく、新鮮な驚きを感じているが、 そのことが分かる部分を抜き出しなさい。 抜き出しなさい。

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源氏物語の若紫のストーリーを教えて下さい

源氏 物語 北山 の 垣間見 現代 語 訳

まず、主語の変化をたどることをことを目的とした「 1 本文分析」(接続助詞「を」「に」「ば」「逆接」に注目して、文章を加工したもの)を挙げます。 pdf版の方が、接続助詞がゴシックになっていて見やすいと思います。 なお、この本文分析については、教育出版「精選古典B」の中古~中世の掲載作品すべてについて、指導書に掲載してあります(一太郎・ワードのファイルにもしてあります)ので、どうぞご採用をよろしくお願いいたします(笑)。 次に、「授業LIVE」の形にしようかと思っていたのですが、どうしてもやる気をおきず、授業のために用意した発問と板書用のメモにちょっと手を入れた「 2 発問例」「 3 板書例」を掲載しました。 桐壺冒頭をこの教材の前に扱っているため、第一時では、ここまでのあらすじを説明した上で、第一・第二段落を音読して大ざっぱに場面を掴ませ、教科書掲載の「源氏物語絵色紙帖」の挿図などを使いながら、登場人物を確認し、残り時間で垣間見について解説してあります。 ここに挙げた指導例は、それを受けた二時間目のもので、第一・第二段落の具体的な読解作業の様子を示しています。 「 2 発問例」「 3 板書例」とともに、見学して下さった先生のメモ(「 4 見学メモ」)を見ていただくと、授業の雰囲気が伝わるではないかと思います。 なお、「 3 板書例」と「 4 見学メモ」の内容には、多少の違いがありますが、実際の授業は「 4 見学メモ」に再現されているので、生徒たちの様子をみながら変更したということです。 読みにくい画面だとは思いますが、ご参考にしていただけると幸甚です。 童べと腹立ち給へるか。 」 とて、尼君の見上げたる〔顔〕に、( S )少しおぼえたるところあれば、 子なめりと( S )見給ふ。 伏籠の内に籠めたりつるものを。 」 とて、いと口惜しと思へり。 ( S )いづ方へかまかりぬる。 いとをかしう、やうやうなりつるものを。 烏などもこそ見つくれ。 」 とて立ちて行く。 言ふ効なうものし給ふかな。 おのが、かく、今日明日におぼゆる命をば、( S )何とも思したらで、雀慕ひ給ふほどよ。 『罪得ることぞ。 』と、常に聞こゆるを、 心憂く。 」 とて、「こちや。 」と言へば、 ( S )つい居たり。 いとはかなうものし給ふこそ、あはれに後ろめたけれ。 かばかりになれば、 いとかからぬ人もあるものを。 故姫君は、十ばかりにて殿に後れ給ひしほど、いみじうものは思ひ知り給へりしぞかし。 ただ今、おのれ見捨て奉らば、 ( S )いかで世におはせむとすらむ。 」 とて、いみじく泣くを( S )見給ふも、すずろに悲し。 」とうち泣きて、 初草の生ひ行く末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ と聞こゆるほどに、僧都、あなたより来て、 「こなたは、あらはにや侍らむ。 今日しも、端におはしましけるかな。 この上の聖の方に、源氏の中将の、瘧病まじなひにものし給ひけるを、 ( S )ただ今なむ聞きつけ侍る。 ( S )いみじう忍び給ひければ、 ( S )知り侍らで、ここに侍りながら、御訪ひにもまうでざりける。 」 とのたまへば、 ( S )「あないみじや。 いとあやしきさまを、人や見つらむ。 」 とて、簾下ろしつ。 ㉒( S )「この世にののしり給ふ光源氏、かかるついでに見奉り給はむや。 世を捨てたる法師の心地にも、いみじう世の憂へ忘れ、齢延ぶる人の御ありさまなり。 いで、御消息聞こえむ。 」 とて立つ音すれば、 ( S )帰り給ひぬ。 ㉓( S )あはれなる人を見つるかな、 かかれば、 この好き者どもは、かかる歩きをのみして、よく、さるまじき人をも見つくるなりけり、 たまさかに立ち出づるだに、かく思ひのほかなることを見るよと、をかしう思す。 ㉔さても、いとうつくしかりつる児かな、 何人ならむ、 かの人の御代はりに、明け暮れの慰めにも見ばやと思ふ心、深うつきぬ。 11 尼君たちから源氏の姿は見えるか、見えないか。 一文節で抜き出しなさい。 ここは垣間見していることを前提に、「花を差し上げるのが見える」 くらいの訳が自然。 20 (五文目を訳した後)源氏は尼を見たことがなく、新鮮な驚きを感じているが、 そのことが分かる部分を抜き出しなさい。 抜き出しなさい。

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